Flashなどをクリックしないと再生しないのは、クリック無しで再生する方法が特許で保護されているかららしい
おもしろい記事を読んだ。
(Flash などの) ウェブページに埋め込まれたオブジェクトが、自動的に他のアプリケーションを起動する方法というのは、Eolas という会社が特許を持っているらしい。
"Distributed hypermedia method for automatically invoking external application providing interaction and display of embedded objects within a hypermedia document" という特許であると Eolas - Wikipedia, the free encyclopedia には書いてある。
この Wikipedia の記事に詳しいのだが、Microsoft は Eolas と訴訟で争った末に、2007年に Eolas にライセンス契約を結び、2008年の4月に "Click to activate this control" というツールチップを出さないようにするアップデートを配布したらしい。
同じ Wikipedia の記事のすぐ下にある、
In June 2006, Opera Software released version 9 of its Opera browser for Windows and other operating systems, with modifications similar to Microsoft's.
Eolas - Wikipedia, the free encyclopedia
という部分がちょっと気になるのだが、ともかく Opera は今でも Flash などをいくつかのサイトではクリックして起動する必要がある。
Wikipedia にも書いてあるように、JavaScript によってプラグインを使う HTMLElement を読み込む場合はこの特許には触れないらしく、これが YouTube などで使われている方法だと推測できる。*1
ちなみに、2007年に Eola は「オープンソースなブラウザに対しては特許を主張しない」という声明を発表しているそうだ。
冒頭のおもしろい記事というのは、Opera の言語ファイルの
- 191213401="Click to activate and use this control"
という部分を見て、191213401という数字を手掛りに Opera のバイナリを調べて、クリックしなくても外部プラグインを起動できるようにした Opera を作ってしまう話なのだが、このあたりは Opera のライセンスに触れるので僕は説明しない。
とにかく、こういうことが出来るのだと知っただけでもおもしろかった。
何故魚拓を取ったかというと、参考になる記事なのでつまらないことで消えてほしくないからで、晒し上げようとかいう意味ではありません。ライセンスには触れますが Opera はこの程度なら黙認してくれそうな気がします。(←フォーラムで似たようなことを見たことがあるため)
*1:「推測できる」の主語は僕です。