Opera9.5で気になること
Opera9.5について気になることをあれこれ書いてみる。
変更点
を読んでいて気づいたこと。
AppleScriptをサポート
Opera 9.50からAppleScriptをサポートするようになったと、Mac版チェンジログに書いてある。個人的にはこれがかなり楽しみだったりする。
Added AppleScript support (details coming soon).
詳細はおそらくDev.OperaかMac Team Blogで報告されるのだろう。
背面のタブで開くが一部で使えない
- keyboard using shortcuts using ctrl/cmd+shift no longer always open in a background tab
前にもちらっと書いたが、Opera9.2xまでは、ページを開くときには(JavaScriptによって開く場合は知らないが)いつもCtrl/CmdとShiftキーが押されているかどうかを確認していたのだ。クリック時やアドレス欄エンター時などで、Ctrl/Cmdのみだと新しいタブで、Ctrl/Cmd+Shiftだと「背面の新しいタブで」そのページを開くという具合に。
だからこそ、キーボードショートカットでCtrl/Cmd+1が「スピードダイアルの1番を開く」に設定されていたら、指定しなくてもCtrl/Cmd+Shift+1は必ず「スピードダイアルの1番を『背面で』開く」だったのだ。
同様に、Ctrl/Cmd+Bが「クリップボードの内容をURLとして開く」(いわゆるPaste & Go)だったら、特に指定しなくてもCtrl/Cmd+Shift+Bは「クリップボードの内容をURLとして『背面で』開く」だったのだが、このCtrl/Cmd+Shift+Bではもう前のとおりの動作をしてくれない。(9.2 Compatibleなショートカットにしていても無理。)
この「クリップボードの内容をURLとして『背面じゃないタブで』開く」のショートカットが元からCtrl/Cmd+Shift+Vに変更された影響なのかどうかは知らない。もしそれだったらOperaとしてはかなり設計意思の弱い妥協だ。
個人的にはもっと柔軟どのときは新しいタブなのか、どのときは背面なのかを指定できるようになれば嬉しいのだが。
日本語フォント自動識別の強化
- Added support for JIS X 0212 in EUC-JP code set 3 and ISO-2022-JP.
- Added support for JIS-Roman output in ISO-2022-JP.
- Enabled auto-detection of ISO-2022-JP-1 support.
とあるが、日本語フォントの自動認識は前から悪くはなかったように思う。
デュアルコア対応
履歴とメールの全文検索のためのインデックス作業は別コアでやっているらしい。
この全文検索機能は普通のブラウジングをしているぶんには処理できても、Fastladderなどでタブを100枚一度に開くとかいう使い方を想定されているのだろうか。メールを一度に1万件インポートしたりするとどうなるのだろうか。
あまり激しいブラウジングをしているわけではないが、僕の環境(2.2GHz Intel Core 2 Duoという富豪的環境)では今のところ重いと感じることはない。
この機能をオフにする方法は以下参照。
チェンジログ以外の公式情報
ピザ
Desktop Teamのブログでは、リリース候補版を出してから正式版を出すまでに、開発チームは12枚のピザを食べたらしい。
- The desktop team ate 12 pizzas while fixing bugs in 9.5 RC
1日半でピザ12枚、別に大した数字でもない気がする。
Opera9.51 Coming Soon
Unfortunately, some of the recent skin fixes didn't make it into the release build. I promise that we'll fix this as soon as possible, and hopefully improve it further.
正式版までに直せなかったバグがいっぱいあるということで、Opera9.51のリリースは近い。というか正式版のリリースにこんなこと言ってもいいのか?
ベータ版から使っていたが、これはヒドイ、というバグが(特に新スキン関係で)多い。
バグっぽい挙動
Speed Dialで大文字小文字が区別されない件
ベータ版の頃からMrTさんがずっと書いてた件。
それが、この前書いたSpeed Dialハックを利用して強引に回避できるらしい。
つまりSpeed Dialでは、JavaScriptでlocation.replaceされているページが登録された場合は、リダイレクト先のページがスクリーンショットになることを利用して、
data:text/html;charset=utf-8,<html><head><title>タイトル</title><body><script type="text/javascript">location.replace('http://ほにゃらら');</script></body></html>
というURLを(単に「http://ほにゃらら」というURLを登録する代わりに)Speed Dialに登録すると、見た目も挙動も全く普通のスピードダイアルと同じで、そのバグを回避できるそうだ。
自分は遊んでいただけなのだが、思わぬところで人助けになって嬉しい。
開いているすべてのページをブックマーク
ブックマーク管理画面で、ブックマークフォルダを右クリックすると、"bookmark all open pages"というオプションがあるのだが、これをクリックすると、それらのページがそのフォルダ内ではなく、一番上の階層にブックマークされてしまう。
Speed Dialで右クリックできなくなる?
9.5をしばらく使っていると、サムネイル上での右クリック、それからDrag & Dropもできなくなる。僕の環境でベータ版のときから何度か起こった。一度起こるとクリーンインストールするまで直らない。
ダウンロード終了時にアイコンが変わらない
正式版が出る数時間前にコメントを受けてバグレポートを書いたのだが反映されなかったみたいだ。
Faviconのデザイン
新しいスキンで、ページ読み込み中のアイコンがこれ(破れた黒い紙)なのに、
Faviconが設定されていないページでのアイコンがこれ(白い紙に赤いO)なのは統一感がなく、どうかと思う。
アドレス欄のQuick Findの順位が嫌
例えばhttp://d.hatena.ne.jp/というページに行きたくて、アドレス欄に
d.ha
と打ち始める。すると、Quick Findの自動補完はこうなる。
これだと何回「↓」を押さないといけないんだよ!
http://d.hatena.ne.jp/をブックマークに登録すれば順位が変わるのではないかと思ったけど、結果は変わらなかった。ブックマークにニックネームをつけていればいいけど、後でまた来るか分からないサイトをニックネーム付きでブックマークするのもなぁ。
Mac版における「タブを閉じる」
はっきり覚えていないので、この記述は誤りかもしれない。
9.27までは、内部アクションでいうところの"Close page"でページを閉じて、またReopen pageで閉じたページを開くと、そのページ内に入力していたテキストなども復活してくれたような気がする。
しかし、タブが一つしか開いていないウィンドウはこの"Close Page"では閉じられなかったのだ。このためソーシャルブックマークに登録したりするためにポップアップウィンドウ(つまり単タブウィンドウ)を開いたりすると、閉じるためにマウスを使わないといけなかった。
それを回避するために、実は(おそらくMac版だけだと思うが)メニューバーのFileメニューの中に、"Close Tab"というボタンがあるのだ。
これは普通の"Close page"と挙動はほとんど同じなのだが、最後のタブも閉じられる。しかし、閉じたページでのテキスト入力などは復活してくれなかった。(確か9.2xでもそうだったと記憶している。)
9.50からは、内部アクションの"Close page"挙動が変更されて、"Close Tab"の挙動と同じものになった。つまり、最後のタブも通常と同じショートカットで閉じられるのだが、テキスト入力は保存してくれない。
Speed Dialハックの記事を書いているときに誤って押してしまって泣きそうになった。