ChromeMigemoとSKK辞書のライセンス

まず、ChromeMigemo をアップデートしました。

と言っても自動アップデートされるはずなので既に Extension Gallery からインストールしてる人は何もしなくてもいいはずです。

前は、例えば「s」で検索すると、さ行の語が全部ヒットするので巨大な正規表現になっていましたが、「三」があるのに「三年」とか「三段構え」とかまでマッチする正規表現を作る必要はないだろうってことで改良を加えたところ、けっこう速くなりました。

SKK 的な書式にも対応。"taBeru" → 「食べる」など。

その他色々バグ修正。

ライセンスについて

ChromeMigemo のライセンスは MIT ライセンスなわけです。

でも使ってる辞書はSKK辞書を改変したものなので、GPL なのです。

自分もあんまりよくわかってないのですが、MIT ライセンスのパッケージに GPL の辞書を含めて配布するのはいけないんじゃないかと思ったので、辞書は ChromeMigemo に同梱するのではなくて僕のサーバーに置くことにしました。

ChromeMigemo の使い勝手としては退化です。


辞書は一度サーバーから取得してしまえばデータベースに入れてそれを使うだけなので、僕のサーバーと通信するのはインストール時だけです。(もし将来設定画面を付けるなら設定更新時も)

もし ChromeMigemo をインストールしたときに僕のサーバーとの通信が失敗したら、そのときは ChromeMigemo が動いてない状態になるので、ネットワーク状態を確認してから ChromeMigemo を Disable して Enable してください。

(と言っても Extension をダウンロードできてるぐらいなのでネットワーク状態が悪いってことはないと思いますけど)


一時は ChromeMigemo 自体を GPL にしようかと思いましたが、JSDeferredJSDeferred-WebDatabase が MIT ライセンスなので困ったところなのです。データベース系はライブラリを使わないようになんとかできるけど、JSDeferred 非依存にする (または再発明する) のはとても大変そうなので、ChromeMigemo 自体を GPL にするのは諦めました。

辞書ファイルは、厳密には「リンクしてる」というわけではなくて、単に読んでるだけなので、もしかしたら GPL 感染しないかもしれません。もし同梱できる方法を知ってる人は教えてください。


とりあえずこの問題が解決するまでは ChromeMigemo に辞書を同梱しないことにしました。

GPL にしました

id:Yuichirou さんにコメントをいただいたように、MIT ライセンスのコードを GPL のパッケージに含めるのは OK らしいので、Extension 全体を GPL としました。

ただし、Migemo のコードは別に MIT ライセンスで公開してるので、つまり GPL としてしか利用できない部分は辞書を除けばほとんど無いってことです。background page と options page 等。

MIT ライセンスの著作権表示はファイルの頭に書けばいいとして、ライセンス条文表示条件はどうしたらいいんでしょうかね。一応 GPL の条文と MIT ライセンスの条文を両方含めています。(別に詳しく説明した上で)