野良OperaとWand解析ソフトについて

OperaのWand (日本語では認証管理だっけ?) に記録したパスワードはあっさり解析できるとわかったので、例えばOpera@USBOpera PortableOperaTor、強いてはopera_exQsaver (Quick Saver: Operaで開いているタブを全部保存してくれるソフト?) や前に紹介したHTML形式をそのままコピーしてくれるソフトなどの外部プログラムを使う人は十分注意して使ったほうがいい。

例えばOpera@USBというのは、普通のOperaの実行形式であるopera.exeと起動スクリプトで構成されているのだが、その中のどこにWand解析ソフトが入っているか分からない。もし起動スクリプトに、「wand.iniが存在すればそれを解析してどこかに送信する」という行が含まれていたとしたら、知らず知らずのうちにパスワードを盗まれていることになる。

外部プログラムについても同じである。Execute programしたソフトがWand解析ウィルスでないと言い切れる場合にのみ使用するべきだ。

もしかするとこの前のunwand.exe自体も、パスワードを勝手に送信していなかったとは僕には言い切れない。

いわんやお金を払わなくてはいけない↓のようなソフトは怖すぎる。


実際のところ、Opera@USBにはそういうソフトは入っていないだろう (想像で勝手に無責任なこと言ってます)。

しかし、あなたが使っているOpera@USBは本当に信頼できる配布元からダウンロードしたものだろうか?

それが不確かなら、野良Operaや外部プログラムを使わない、もしくはそういう状況ではWandは使わないことだ。


要するに、Portable FirefoxFirefoxとかWebKit野良ビルドを使うときと同じように自己責任で使ってね、ということです。


続く→マスターパスワードとWand解析ソフトについて - by edvakf in hatena

備考

下のOperaの再配布ライセンス (Opera公式ページではない)。ざっと読んだが、外部プログラムを同梱してはいけないとは書いていないと思う。

Operaインストーラーに含まれるOperaのEnd User License Agreementには、以下の条項があり、wand.iniを解析するのはこれに反するかもしれない。(しかし、その場合はmenu.iniを編集したりするのもこれに反する)

You shall not modify, translate, reverse engineer, decompile or disassemble the Software or any part thereof or otherwise attempt to derive source code, create or use derivative works therefrom.

真ん中ほどにある、"the Software"というのは↓のことで、設定ファイルも含まれると思う。

Software
means Opera, all program and information files and other documentation which are part of the Opera Software package.